筒井康隆とJALinetに思う
1996.7.17
筒井康隆(以下、全て敬称略)が断筆宣言にどう折り合いを付けたのかは分からないが、WWW上に新作を発表するらしい。
その事について何かを言えるほど筒井康隆と断筆宣言について知っているわけではありません。その昔(って事で数えてみたら20年近くも前の事だった)筒井康隆の作品を貪るように読んだ事くらいしか接点はないもの。最近の著作は全く読んでいないし、最後に読んだのは『ロートレック荘の殺人』(だっけ?)だから、熱心な読者とは言えないよね。
なので、この点については触れません。
発表の場となるのはJALinetと言う文芸サーバだかホームページです。
このページをサポートするのはアトソンという朝日ネットの運営母体らしい。朝日ネットと言えば個人HomePageを検閲したとか無断で削除したとか、あるいは猥褻画像が問題となった時にそれなりの声明文を出したとか、いろいろと噂には聞こえてくるプロダイバもやっている商用BBSです。その事を理由にして筒井康隆とJALinetについて何かを述べるつもりはありません。
聞こえてくるあれこれは必ず有る種のフィルターを通しての物ですし、それを自分の物として判断したり認識するのは情報が足りなすぎます。いや、もちろん、集める気になれば集められるのですが、集める気にならないって事ですね。
ならば、何を思ったかと言うと。
JALinetに行ってみました。
TopPageに表示された最初のメッセージ(に思えたのだけれど、実は違うのかも知れない)は
NetScape2.0以上とShockWaveを使ってね
持っていない人は繋げてあるから落としなさい
でした。
あのぉ...何かが違うと思うんですが...
JALinetに参加(協力?)されているらしい人の中には、私が好きな作家もいました。でも、諦めました。繋げる事を。
テキスト主体である必要はありません。動画や音声やその他。表現する上で必要だと思うのであれば使ってください。
NetScape拡張も、それが本当に必要な機能であるならば、どうぞ使ってください。
でもね。
ビューアーはNetScapeだけではないし、ShockWaveを使えない人もまだまだ大勢いるのですよ。
それが個人ページならばまだ許します(もちろん筒井康隆の個人ページなんでしょうが)。
どんどん新しい技術を使って表現の可能性に挑戦して下さい。
付いてこれない人を切り捨てて下さい。
実際は違うのかも知れない。
もしかしたらテキストが主体の内容なのかも知れない。
でも、もういいや。最初に切り捨てるようなメッセージがあるページには行かないもの。行けないもの。
筒井康隆とJALinetが目指す物が、もしもそうであるならば、私には付いていけません。
ちなみにこのページはNetScape2.0I(ja)で表示の確認を行っています^^;
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