斎藤肇さんの事


NIFTY-Serve内の"ミステリ,推理小説フォーラム"のSysOpを勤める
群馬県在住


長くなりますねぇ。書き出すと。
私のNIFTY歴はそろそろ10年になりますが、最初はFSKIと云うスキーのフォーラムで遊んでいました。
ある時、たまたま読んでいたミステリ(『消えた鱈』シャーロット・マクラウド)の話題がFSUIRIって云うフォーラムで出ている事を、FSKIで仲よくしていた人に聞いて(これも偶然ですが、その人が同じ本を読んでいたので、なにかのついでに出た話題だと思います)、覗きに行ったのがそもそもの始まりだったはずです。
今となってはもう偏見以外の何者でもないんですが、その頃は、なんとなくですが、FSUIRIって云うのはミステリに関するなにやら難しい話をしている、と思っていたんですね。ですので、私が好んで読んでいた軽い翻訳物(それらがコージーと呼ばれている事は後で知りました)は似合わないと思っていました。
それが誤解に過ぎない事を知り、コージーに分類されるミステリやその他の話題に加わるようになったのは、私がFSUIRIに入ってすぐの事でした。
そして、これはもうお決まりのコースですが、初めてのオフに参加する。
初めて出たFSUIRIのオフは、確か、東京は神保町で行われたオフでした。
そこで斎藤さんと出合い、面白い人でしたから、この人はどういう物語を書くのだろうと興味を持ち、本を読んでみようと思いました。
オフの流れで書泉グランデに行き、そこで『魔法物語』を買ったのが、斎藤さんの綴る物語との出合いだったはずです。
この本は、私の国産ファンタジーに関する偏見を一掃させました。
いや、今でもファンタジーにあまり良い印象は持っていないんですけどね。
ヒロイック・ファンタジーと云うのか、剣と魔法の物語と云うのか、その手の安易な物語を読みすぎたのが原因なんでしょうが、翻訳物も含めてファンタジーは、どうも、あまり好みではありません。
『無限コンチェルト』(グレッグ・ベア)のような話は好きなんですけどね。
は、さておき。
『魔法物語』を読んだ私は、その後、斎藤さんの本を探し求めて、目に留まった古本屋さんには必ず入るようになりました。
斎藤さんの本は、すでに絶版扱いの物が多かったんですね。
自分で読む分が全て揃った後でも、人に薦めるために古本屋さんで本を買うようになったのは、斎藤さんの物が初めてです。

その後の話は長くなるので省きます。

新作が待ち遠しい作家さんの、最初にあげるのは斎藤肇です。


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